気づいたら結構はまっている感がありますが、300mm以上の明るい単焦点レンズだけはそのものの値段もさることながら、三脚、バッグ、防湿庫といった、その価値を発揮するために必要な諸々のことを考えると、手を出さずにシグマの50-500mmでお茶を濁してきました。しかし、動きが激しく、シャッタースピードを上げなくてはいけない被写体や、光の状態の良くない室内などを、それなりに写そうと思うと暗いレンズはどうしても厳しくなります。70-200mmf/2.8や300mmf/4といった(サンヨンは明るくないですが・・)明るいレンズにテレコンを使っても、結果は同様です。明るい300mm以上のレンズがあるといいよねぇ。
D300Sを手放して以来、DXフォーマットのカメラを手にすることもなく(主に高感度の特性がFXフォーマットに及ばないため)今に至りました。1.5倍というテレコン代わりとしては微妙な倍率も高感度の特性に目をつぶる理由にはなり得ませんでした。
Nikon1 V1とJ1が出たとき、マウント増やすの!?しかも、コンパクトデジタルカメラのようなフォーカスリングがなく、どこかに当てたらすぐ壊れそうなレンズ・・・。大きさは確かに魅力的だけど、操作系はこれまたコンパクトデジタルカメラゆずり。唯一FT1を介してFマウントのレンズが使えることが「いいなぁ」と思う点でした。そして、Fマウントのレンズを装着したときの換算倍率2.7・・・。この時から、「使えない」と「いいねぇ」の綱引きが始まりました。
それから1年たってV2の発売となりました。Vシリーズは一気に方向転換して、操作性をFマウントのカメラに近づけ、サブとしての使用でも違和感のないような仕様になりました。24mmf/1.4G→65mmf/1.4、60mmf/2.8G→162mmf/2.8、85mmf/1.4G→230mmf1/.4これで明るい単焦点レンズの出番を増やすことができます。「使えない」と「いいねぇ」が逆転した瞬間でした。
前置きがかなり長くなりましたが、ほんの少しだけ触ってみた感想だけまとめます。
良い点
- 超望遠を手軽に手に入れることができる。540mmf/2.8!810mmf/4!!
- 圧倒的な小ささ。カメラ本体の大きさを意識せずに済むのは良いこと?
- V1から変更になった操作系。まだ違和感はありますが、(親指AFを使う身としては半押しが結構苦痛)使う気になります。
- 撮影はラグが少なくテンポ良くできる。
- 本体の重量が軽い。
- 解像感はそこそこあるように感じる。
- EVFで撮影した画像を表示できる。(良いことか?)
- SDカードの挿入口がバッテリー室と同じ下面にあり、グリップを握ったときパコパコしない。
改善してほしい点
- FT1を使ったときのAFがAF-Sのみであること。(観察してわかったことは、電源OFFの時は絞りは「最小絞り」になっていますが、ONにすると設定した絞りか、一定のところまで動きます。つまり、FT1が常に電気的に絞りを動かしている。また、D4やD800だと、マウント装着時に「最大絞り値」に固定され、シャッターを押したときにだけ指定の絞りまで絞られるのですが、V2というか、FT1はf/1.4から絞っていくと絞り羽根がにゅうううと絞られていきます。つまり、シャッターを押さなくても絞り羽が動く仕様になっているようです。このことから、FT1を使っているときの、バッテリーの消費は厳しいのではないかと予想されます。これらのことはAF-S・AF-Cと関係ないかもしれませんが、処理にゆとりあるのかなと思ってしまいます。専用レンズでも同様の動きが見られるので、処理が厳しいことについては気のせいのようです。)
- 液晶画面左側のボタンは一見良さそうだが、フラットで押しにくい。
- さんざん言われていることですが、シャッターの種類とフォーカスロック音などを個別に指定して変更できず、無音かうるさいかしか選べません。
- この1インチセンサーの限界が見えます。(jpegだと最低感度でもコントラストが低い被写体だと暗部にノイズがある。また、ダイナミックレンジも狭いようで、階調表現があまり得意ではない。)
- 望遠系はぶれに非常にシビアなようで、70-200mmを手持ちでVRを過信していると「なんだ!ピン来てないじゃん!」→「あれ?手ぶれ?」になります。サンヨンだとVRがないので、さらにきつい。810mmですから当然なんですが。
- EVFの色が光源の影響をもろに受け、へんてこな色になる。(我が家の室内では、かなり不気味な色になります)
- D4やD800のように扱うと、きっと壊れてしまうだろうことを予感させる華奢な造り。
適当に書きました。キットでついてきたレンズについて全く書いていませんが、全く使っていないので触れていません。大きさはテレコン、軽さは大きな卵くらい。中がどうなっているのか心配です。これも、Fマウントのレンズのように扱うと・・・。感想なので間違ったことを書いているかもしれませんのでおかしかったらごめんなさい。1マウントのレンズを使うとAF-Cが使えたり、顔認識したりとメリット倍増なのでまたいずれ。
改善してほしい点が山盛りになってしまいましたが、記録用の超望遠カメラとしては十分で、適材適所で使いましょうというありきたりなまとめになりました。また、あらためてFXのセンサーのすばらしさを実感する機会となりました。